ティーンの子どもを育てるのは、たやすいことばかりではありません。ティーンは日に日に成長しており、自立心を見いだしながら限界を押し広げ、膨大な時間をネットに費やしていて、保護者の言うことの多くに不満を示します(率直に言って、私たち自身もティーンの頃は同じように振る舞いました)。しかし、今は時代がまったく異なります。私たちが考えもしなかったようなことについて、今のティーンには知ってもらう必要があるのです。例えば、「ネット上の偽情報にまどわされない」「オンラインでポジティブな履歴を築く」「個人データがどのように利用されているかを理解する」などです。しかし、私たちの言葉をきちんと聴いているかどうかも定かではないティーンを、こうした複雑な問題に対処できるよう導くにはどうすればよいでしょうか。
率直に言うと、お子さんは、保護者の話を聞くよりも、その行動を見ているのです。ティーンに批判的思考、効果的なコミュニケーション、テクノロジーの責任ある使い方を教えたいならば、保護者自身がそれを示すことが求められます。ポジティブな行動の手本を示し、実践している姿を見てもらう必要があります。保護者がオンラインで行うことはすべて、ティーンの行動に影響を与えます。ですから、責任あるデジタル市民になる方法をティーンに示しましょう。デジタル世界とどのようにやり取りしているかを、メディアリテラシーの高い行動の手本として示しましょう。