デジタルペルソナについて子どもと話し合う

子どもとオープンな会話を続けていくことは、デジタルウェルビーイングを高めるうえで不可欠な要素です。オンラインでの安全性について話し合うことも大切ですが、会話を広げて、安全性だけでなくウェルビーイング(健全性)のあらゆる要素についても話し合う必要があります。生活を豊かにし、コミュニティをより良くするテクノロジーの利用方法や、テクノロジーを使って友達や家族と健全な関係を築くこと、新しいことを学んだり、正しい判断を下したりするために、適切な情報源をすばやく見つけられるようにすることについても話し合いましょう。大切なのは、オンラインとオフラインでの活動のバランスを適切に取ることです。

Digital Citizenship Coalitionは、家庭や学校で教えるべき健全なデジタル市民の5つのコンピテンシーを明らかにしました。このコンピテンシーは、子どもたちがテクノロジーを利用する際に、「バランスを取る」、「情報を得る」、「人を受け入れる」、「関わりを持つ」、「注意を怠らない」といった能力を身につけられるようにすることに重点を置いています。家族のデジタルカルチャーについて考える場合、子どもが会話に参加し、自分自身のデジタル体験を振り返る機会を持つことが重要です。有用なデジタル市民としての特性を身につけることが重要である理由について話し合いましょう。バーチャルな世界での行動によって自分や他の人の生活にもたらされる違いを子どもが理解できるように手助けしてください。

家族のテクノロジーカルチャーを変えるには、一度話し合うだけでなく、会話を続けていく必要があります。手始めとして、デジタルシチズンシップの5つのコンピテンシーに沿った会話のきっかけをいくつかご紹介します。


バランスを取る

  1. 特定のアプリを使うのをやめられない原因は何?
  2. 特定のデジタルアクティビティのせいで、他のもっと重要なことができなくなることはない?
  3. テクノロジーデバイスを使うのをやめて休憩するタイミングをどうやって判断している?
  4. 1日のうちでデバイスを使わないようにする時間はいつ?
  5. 時間を使う価値があるアプリやデジタルアクティビティをどうやって判断している?

情報を得る

  1. 最近どんな新しいことをネットで学んだ?
  2. 新しいことを知りたいときにネットでアクセスする場所はどこ?
  3. ネット上で見つけた情報が誤解を招くものだったり、不正確だったりすることに気づかないとどんな危険がある?
  4. 間違っていると思われる情報を誰かがシェアしたときにどのように対応する?
  5. 何かをシェアした後に、それが事実ではないことがわかった場合はどうしたらいい?

人を受け入れる

  1. ネット上で書いたり言ったりした内容について後悔したことはある?
  2. 尊敬する人のネット上での言動にがっかりしたことはある?
  3. ネット上と直接会う場合では、どちらが人に対して意地悪になりやすいと思う?
  4. 自分と意見が異なる人から何かを学んだことはある?
  5. ネット上で疎外されたり拒絶されたと感じたことはある?

関わりを持つ

  1. これまでにネット上で他人を助ける機会はあった?
  2. もし学校での問題を1つ解決できるとしたら何がいい?
  3. テクノロジーをどのように利用すればその問題を解決できる?
  4. もし世界をより良くする新しいアプリを発明できるとしたら、それはどんなアプリ?
  5. テクノロジーを使って家族の思い出やストーリーを記録するにはどうしたらいい?

注意を怠らない

  1. ネット上で誰かに意地悪をしている人がいたらどうする?
  2. 安全でない可能性があるウェブサイトやアプリにはどんな特徴がある?
  3. ネット上で誰かに頼まれたことを嫌だと思ったらどうする?
  4. ネット上で起きたことに不安を感じた場合、相談しやすいのは誰?
  5. オンラインでの安全を守るために家族がすべきことは何?
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